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    WONDER WOMAN #1-6

    WRITER:BRIAN AZZARELLO, ARTIST:CLIFF CHIANG

    ある日突然、モンスターに襲われた女性ゾラ。ギリシャ神話の神であるヘルメスに命を救われた彼女は、彼の導きにより、ワンダーウーマンと巡り会う。
    ヘルメスから、自分が妊娠していること、お腹の子の父親はゼウスであることを告げられたゾラは、ワンダーウーマン、そして傷ついたヘルメスと共に、嫉妬深いゼウスの妻ヘラの手から逃れるため、ワンダーウーマンの故郷であるパラダイス島へと向かう。
    パラダイス島で、女王でありワンダーウーマンの母であるヒッポリタの歓待を受ける一行。ヘルメスはゾラに請われ、ワンダーウーマンことパラダイス島の王女ダイアナの伝説を語る。生来子を産まないアマゾン族において、それでも子を欲したヒッポリタ女王が、月のない夜に、粘土で赤子を形作り、神々の奇跡を願った。そして粘土の赤子は魂を得た。それがダイアナ王女の誕生の伝説なのだ。
    その王女の帰還を祝う宴の最中にも、女王ヒッポリタは不穏な気配を感じていた。そしてその予感の通り、ギリシャ神話における闘争の神エリスが現われ、パラダイス島は混乱に陥る。彼女の力により、互いに同士討ちを始めるアマゾンの戦士達。ワンダーウーマンはエリスに立ち向かうが、エリスはワンダーウーマンに、驚くべき真実を告げる。彼女は粘土から生まれた存在ではなく、ヒッポリタとゼウスとの間に生まれた子どもだったのだ。
    一部を除き、そのことを知らされていなかったアマゾン族は、暴かれた真実に結束を乱す。そして自分を欺いていた母と袂を分かったワンダーウーマンは、二度と戻らぬ事を誓い、島を後にする。それでもゾラの何気ない言葉に思い直した彼女は、ヘルメスと取引をし、彼の杖を使ってパラダイス島へと舞い戻るが、時既に遅く、ヘラの怒りを受けたアマゾン族は蛇に、そしてヒッポリタは石像へと姿を変えられてしまっていた…

    DCの一大リランチを受けての、ワンダーウーマンの新シリーズ、単行本1巻相当となるのが、#1から#6まで。上に書いた#4までの展開の後、ワンダーウーマンは自分と同じくゼウスの私生児である男レノックスと出会い、ゼウスの不在を受けて天界の玉座を狙うポセイドン、そしてハデスの二人の神を相手にすることになる。

    同じような話の繰り返しになって恐縮なのだけれど、僕はこのシリーズも、パラダイス島の衝撃の事実あたりで、いったん読むのをやめてしまっていた。当時は旧来のオリジン(ヒッポリタ女王が作った粘土の人形に命が吹き込まれて、ワンダーウーマンが生まれたというもの)に大幅な変更を加えるやり方が話題先行の売り方に思えて、何となく反発したい気持ちがあったからだ。で、また同じ話の繰り返しで、まとめて読んだらすごくおもしろかったという(笑)。
    このシリーズの魅力は、まずダイアナのヒロイックさ。自分自身がアイデンティティーの崩壊にさらされ、故郷の一族を丸ごと失うことになるのだけれど、それでも守るべきゾラに対しては優しく、そして戦うべき敵に対しては凛として立ち向かう。ヒーローってのはこうでなくっちゃ、という姿を、まざまざと見せつけてくれる。スーパーガールが少女としての側面を丹念に描いていたのに対して、こちらは母性を前面に出している感じかな。それと、いざアクションシーンとなると容赦ない戦い方で血みどろになることもざらにある、という落差がすごく魅力的だ。
    もうひとつ、このシリーズで楽しいのが、神々の存在。彼らのビジュアルはリランチ前から大きく変更されていて、特にポセイドンとハデスはインパクト大。一方で、市井に紛れて暮らしているらしきゼウスの子ども達は、なんとなくニール・ゲイマンのサンドマンに登場するエンドレスや、同じ作者の作品アメリカン・ゴッズの神々を彷彿とさせる。これがアメリカ的な神様のイメージなのかな(ゲイマンはイギリス生まれだけど)。
    最新刊まで目を通してみると、現代に生きる神々の間にワンダーウーマンを放り込む、というアザレロの試みは、ゾラの出産でひとつのピークを迎え、そこからさらに発展して、今だ知られざる、新しい神々、というところに中心が移っているようだ。その意味からも、ついに登場した「新しき神々」ニューゴッズがどういう風に絡んでくるのかも楽しみ。
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