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    SUPERGIRL #8-10

    WRITER:MICHAEL GREEN, MICHAEL JOHNSON, ARTIST:GEORGE PEREZ(#8), MAHMUD ASRAR(#9-10)

    ワールドキラーを退けたものの、脅威を感じた兵士達に銃口を向けられるスーパーガール。そこへ飛び込んできたのは、彼女にも理解できる言葉を話す白髪の少女だった。スーパーガールはともかくも彼女を連れてその場を逃れる。シボーンという名のその少女はスーパーガールに、自分はダブリンからニューヨークへ移り住んだばかりだと説明する。動物たちの交わす言葉すら理解して話すことができる不思議な能力を持つシボーンの誘いに乗り、彼女の住まいへ向かったスーパーガールは、変装してシボーンと共に夜の街へ出かける。
    ナイトクラブで歌うシボーンの声に聞き惚れるカーラだったが、突如様子の変わった聴衆が彼女に襲いかかる。さらにシボーンの父ブラックバンシーを名乗る男が現われると、それに呼応するようにシボーンも怪人シルバーバンシーへ姿を変え、ブラックバンシーに戦いを挑む。ブラックバンシーは娘であるシボーンの魂をつけねらい、かつて彼女の兄トムをその手にかけていたのだ。
    シボーンを気遣い彼女のそばにいようとするスーパーガールだったが、ブラックバンシーの力によりクリプトン人の能力が暴走し、人々を傷つけてしまう。ブラックバンシーに一矢報いようとその身体に飛び込んだ彼女は、ブラックバンシーの体内に広がる世界でその化身たるドラゴンに脅かされる。さらにはクリプトン人の力も失いかけていることに気づいたスーパーガールを助けたのは、かつてブラックバンシーに吸収されたトムだった。彼の助けを借り、ドラゴンを撃退するスーパーガール。
    スーパーガールとトムを吐き出したブラックバンシーはシルバーバンシーに吸収され、トムと再会した喜びによってその姿もシボーンのものに戻る。かくしてスーパーガールに、地球人の友人が二人できたのだった。

    スーパーガールの次なる冒険は、クリプトン人にとって相性の悪い魔法という力との戦い。とは言っても、お話の主眼は初めてできた地球人の友達シボーンとの交流かな。はじめて具体的に「守りたい人」ができたスーパーガールが、力の及ばない相手にせいいっぱい立ち向かう姿には素直に声援を送りたくなった。
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    SUPERGIRL #1-7

    WRITER:Michael Green,Michael Johnson, ARTIST:Mahmud A. Asrar

    シベリアに墜落した物体から姿を現した、惑星クリプトンの少女カーラ。彼女を捉えようとする謎のパワードスーツの部隊を前に、事態が飲み込めないままのカーラは恐るべき力を発揮する。そこに現われたスーパーマンだったが、カーラは彼がかつて自分がベビーシッターをしていた赤子のカル・エルだという言葉を受け入れられず、その手を振り払い逃げ出してしまう。ロシアから中国へ舞台を移しながら逃走を続けたカーラはスーパーマンから、クリプトンはすでに滅亡していることを聞かされる。
    それでもなお現実を受け入れられないカーラは自分が乗ってきたポッドのもとへ戻るが、それはすでに、パワードスーツ部隊を送り込んだサイモン・ティコなる人物によって回収された後だった。現地に残されたホログラム装置に導かれるまま、軌道上の宇宙ステーションまでやってきたカーラは、そこでアメーバ状の怪物と戦う羽目になる。いったん宇宙へ出ることで怪物を引きはがしたカーラはついにポッドを見つけるが、それに使われていたクリプトナイトの影響で、意識を失ってしまう。
    衣服を奪われ、あわや実験台にされかけたカーラだったが、シベリアで出会った兵士のジェイコブスによって助け出される。しかし宇宙ステーションから逃走しようとした二人はティコの率いる兵隊に阻まれ、ジェイコブスは殺されてしまう。はじめて出会った親切な地球人を殺された怒りに暴れ回るカーラ。彼女はティコを追い詰めるが、ティコはカーラのポッドから回収したサンストーンをえさに彼女から血液サンプルを得ようとする。しかし、カーラは宇宙ステーションの心臓部をヒートビジョンで撃ち抜き、ティコからサンストーンを取り戻すとその場を後にする。炎に包まれた宇宙ステーションで四肢を失う大けがを負ったティコだったが、部下のひとりの軍服にカーラのものとおぼしき血を発見し、焼けただれた顔でほくそえむのだった。

    孤独に襲われながらも、先の体験から従兄弟のカルを名乗る人物を信じることも出来ず、ただ手にしたサンストーンの導くままに地球を後にしたカーラ。サンストーンが作り出したワープゲートらしき装置をくぐりたどりついたのは、小さな青い恒星のそばを漂う遊星だった。カーラはその遊星が、クリプトンの都市アルゴであることに気づく。廃墟となったアルゴにある父の研究所へと向かったカーラは、そこでサンストーンに記録された、ホログラムのメッセージを受け取る。アルゴをクリプトン人の住める星を探す宇宙船として旅立たせることにしたカーラの父ゾー・エルだったが、彼は苦難が予想されるアルゴの旅にカーラを連れて行くことをよしとせず、彼女を独自に時間を制止させるポッドに乗せて送り出したのだった。
    父の口からクリプトン崩壊の事実を告げられ、改めてショックを受けるカーラ。さらにホログラムの映像は、ゾー・エルが正体不明の何者かに撃たれたとおぼしき場面で途切れていた。崩れ去るサンストーンを握りしめ、泣き叫ぶカーラの前に、レインを名乗る宇宙人の女戦士が現われる。クリプトンの技術で人工的に生み出された戦闘生命体ワールドキラーであるレインは、自分の出生の謎を知るためにクリプトンの遺産を探していたことを語り、カーラがたどりついた地球に何らかの秘密があるものとして、カーラに自分たちと共に地球を侵略しようと申し出る。レインを拒絶したカーラだったが、絶望にむしばまれた体は力なく、レインはそんな彼女に失望しその場を去る。
    アルゴに磔にされたままのカーラだったが、その前に両親の霊が現われ、軌道を外れて太陽へと落下しているアルゴから逃げるようにカーラを諭す。自分たちはいつもカーラのそばにいるという言葉に勇気づけられ、ついにカーラは飛び立った。ニューヨークで暴れるレインたち4人のワールドキラーの前に立ちふさがるカーラ。レインの作ったフォースフィールドのため、カーラ以外のヒーローはニューヨークに侵入することすらままならない状況で、4対1の戦いは続く。カーラはレインの言葉をヒントにワールドキラーの武器を彼ら自身に向け、ワールドキラー達を一時的に退けることに成功するのだった。


    リランチによって一からやり直しとなったスーパーガールの物語、その最初の単行本に収録されるのが、この#1から#7まで。
    正直に言うとこのシリーズ、僕は#3あたりで一度購読するのをやめてしまった。カーラが混乱していて現状を認められないという状況が、いつまでも先に進まないのが不満だったからだ。けれどもまとめ買いしてみて、単行本のクライマックスとなる#6と#7、カーラが両親の霊に諭されて地球を守ろうとするくだりを読むと、ちょっと印象が変わった。ここでの両親の、新しい家を見つけなさい、という言葉を、カーラはすぐに実感することができないんだけども、戦いの最中に人々の姿を目にすることで、この罪無き人たちを死なせるわけにはいかない、と強く思うようになるんだよね。この二段構えの決心が、カーラのヒーローとしての成長をうまく描き出していると思う。この成長を見届けた上で再び序盤を読み返すと、ノロノロとした物語の運びにも、丁寧にカーラの心情を描こうとするライターの心遣いみたいなものが感じられてくる。
    このシリーズはとにかくゆっくりと物語を進めていく方向性のようで、現時点での最新号#10においても、カーラは地球の言葉を話せず、もちろんスーパーガールという呼び名も手に入れていない。それでもついていこうかなあ、と思わせてくれるのは、僕がスーパーガールというタイトルに求めている、女の子がスーパーヒーローとしてやっていく上でのメンタルな部分をきちんとフォローしていく、という姿勢が見えるからかな。アートもところどころで派手なアクションを描けているみたいなので、活劇の部分もうまく盛り上げてくれることを期待したい。

    SUPERMAN:SECRET ORIGIN

    WRITER:Geoff Johns, ARTIST:Gary Frank

    カンザス州スモールヴィル。老夫婦の息子として農場で暮らす少年クラーク・ケントは、両親と幼なじみの少女ラナしか知らない秘密を持っていた。彼は常人をはるかに超えた力を持ち、その肉体は鋼鉄のように丈夫だったのだ。それに加えて、透視能力や目から熱線を発する能力が現われるようになり、自分が誰かを傷つける危険におびえるクラークに、両親は真実を告げる。クラークは小さなロケットに乗ってこの星にやってきた異星人であり、彼らはロケットを隠して、クラークを自分たちの子として育ててきたのだ。
    真実を知りショックを受けるクラークを、養父ジョナサンは優しく抱き、お前は自分たちの息子だと語る。クラークは熱線を吸収できるロケットの部品で作ったメガネをかけ、また学校へ通う生活に戻る。そしてラナが竜巻に巻き込まれるという事件をきっかけに飛行能力を発揮したクラークは、竜巻からラナを救い出したように、自分の力で人々を救うことにする。そして養父マーサはロケットが映し出した映像を元に、赤子のクラークを包んでいた布を使って、特別な衣装を作るのだった。(#1)

    マーサの作ってくれた衣装に身を包み、人々を助ける謎の少年として活躍するクラークだったが、その反面、同年代の子どもたちのスポーツには加われず、孤独を感じていた。そんな彼の前に奇妙なコスチュームを着た三人の少年達が現われる。彼らはそれぞれ、コズミックボーイ、ライトニングラッド、そしてサターンガールと名乗り、自分たちは30世紀からやってきたリージョン・オブ・スーパーヒーローズだと告げる。彼らについて30世紀を訪れたクラークは、自分の能力を隠す必要のないこの時代に興奮するが、タイムスリップのルールを破ったことをリージョンの一員ブレイニアック5にとがめられ、元の時代へ帰ることになる。
    しかしコズミックボーイ達は元の時代のスモールヴィルでの別れ際に、また会うことを約束し、その証として一本の木にしるしを刻むのだった。(#2)

    十数年後、クラーク・ケントは大都会メトロポリスで、新聞記者として雇われることになる。その新聞社デイリー・プラネットは、街の権力者レックス・ルーサーに反発しているために売り上げ不振に苦しんでいた。クラークは知り合った同じ新聞記者のロイス・レーンに連れられて、ルーサーの会社レックスコープの新しい商品、パワードスーツのメタロの発表会に潜り込む手助けをさせられる羽目に。しかしロイスが警備員に捕まえられそうになったとき、運悪くメタロから出ているコードが絡まり、ロイスはメタロが掲げ持っていたヘリコプターもろともビルの屋上から放り出される。それを救ったのは状況を理解してあのコスチュームに着替えたクラークだった。しかし空を飛ぶクラークに人々が向ける好奇の目に耐えられず、彼はその場を離れるのだった。(#3)

    その翌日、レックス・ルーサーはいつものように自社のビルの前に群がる人々の中から一人を選び出す。その人物とはデイリー・プラネットのビルで働く中年男ルディ・ジョーンズであり、ルーサーは彼の望む物をなんでも与えることを申し出る。
    一方で街の話題となっている空飛ぶ超人に興味を持っているルーサーは、ロイスとクラークを自分のもとに招き、空を飛ぶ超人のことを聞き出そうとする。だがその最中、同じビル内で落ちていたドーナツを拾って食べたルディの身体が変化し、怪人パラサイトとなって人々を襲い始める。事態を察知したクラークはトイレを装って着替え、パラサイトを捕らえる。しかしことの経緯を傍観していた人々に対し、パラサイトではなくクラークの危険性を訴えるルーサーの言葉を聞いた彼は、ひとり空を飛んでデイリー・プラネットの屋上にやってくる。
    そこでデイリー・プラネットの見習いカメラマン、ジミー・オルセンと出会ったクラークは、彼の身の上話を聞き、彼に自分の写真を撮らせることにする。ロイスの記事とジミーの写真が一面に載せられたデイリー・プラネットの誌面で、クラークはスーパマンという名を与えられるのだった。(#4)

    人々を助けるスーパーマン、彼を写真に収めるジミー、そして記事を書くロイスという一種のチームが活躍し、デイリー・プラネットは業績を伸ばしていく。その一方でスーパーマンへの異常な敵愾心に燃えるルーサーは、同じくスーパーマンを危険視する、ロイスの父レーン将軍の協力を得て、スーパーマンを捕らえる作戦を立てる。ある鉱石の放射能に侵されたドーナツを食べたパラサイトが、スーパーマンを傷つけることができたことから、この鉱石の放射能によってスーパーマンを倒すことができると確信するルーサーは、メタロに鉱石を積み込み、スーパーマンと戦わせることにする。
    爆発音を聞きつけ、やってきたスーパーマンと対面したレーン将軍は、彼が異星人であることを指摘し、この星から出ていくよう促す。しかし自分は地球で生まれ育ったアメリカ人だと自覚するクラークは彼の命令に反し、会談の席を立った。それを明確な反抗と捉えたレーン将軍は兵隊を出動させ、スーパーマンを止めようとする。
    銃で撃たれても平気なスーパーマンだったが、レーン将軍お気に入りの軍人であり、ロイスに想いを寄せるジョン・コーベン軍曹の操縦するメタロの放つ放射線によって苦しめられる。しかし援護射撃がスーパーマンの身体に跳ね返ってメタロが故障、コーベンは傷を負い倒れる。コーベンを救おうとするスーパーマンだったが、降り注ぐ銃撃に退却を余儀なくされるのだった。(#5)

    スーパーマンを逃がしてしまったレーン将軍は、軍隊を出動させてデイリー・プラネットを占拠し、スーパーマンに関するあらゆる資料を手に入れようとする。
    強権を振りかざす将軍を止めようとするスーパーマンだったが、その前にルーサーによる手術を受け、もはやメタロそのものの怪人と化したコーベンが立ちふさがった。しかしスーパーマンとの戦いを何よりも優先するメタロは、仲間の軍人や周囲の人々が傷つくことも構わず街を破壊し続ける。
    デイリー・プラネットから飛び出してきたロイスから自分を弱体化させる放射線のことを聞いたスーパーマンは、鉱物を収めたメタロの胸をマンホールの蓋で溶接すると、メタロを抱えて成層圏まで飛び上がり、彼が呼吸困難に陥って昏倒したところで地上に戻る。
    その様子を見て娘もろともスーパーマンを捕らえようとするレーン将軍だったが、人々は自分たちを救ってくれたスーパーマンを軍に引き渡すまいとする。スーパーマンは人々に、自分は救世主ではなく、ただ人々が自分に与えられた能力を、お互いに分かち合うことでよりよい世界が作れると信じているだけだと語り、その場を去る。そしてメタロの敗北に荒れるルーサーのもとに赴き、人々は自分の所有物でも、ルーサーのものでもないと宣言する。
    スーパーマンはメトロポリスにとどまり、彼を支持するデイリー・プラネットの見方は人々に受け入れられた。ロイスをデイリー・プラネットの屋上へ誘ったスーパーマンは、彼女に感謝の意を伝える。あなたは人なのか、それともエイリアンなのかとロイスに問われた彼は、自分はスーパーマンだと答え、空へと舞い上がるのだった。(#6)

    ジェフ・ジョーンズ&ギャリー・フランクの描くスーパーマンのはじまりの物語。このコンビの描くスーパーマンを読むのはSuperman and the Legion of Super-Heroes以来だけど、どちらも甲乙つけがたい名作になっていると思う。
    本作でまず特徴的なのは幼少時代のクラークに全6話中の2話を割いている点で、このおかげでスーパーマンをスーパーマンたらしめている大きな要因である、ケント夫妻との絆がしっかり描かれている。
    ライターのジェフ・ジョーンズは親子関係を物語の重要なテーマに持ってくることが多い作家で、本作でもそのこだわりが十分に発揮されている。中でも、1話で自分が異星人であることを知り、家を飛び出したクラークが、追ってきたジョナサンに、「自分は他の誰でもない、クラーク・ケント、父さんと母さんの息子でいたい」と訴え、ジョナサンがそんな彼を抱きしめて、「お前は私たちの子だ」と伝えるシーンが特にいい。
    それから、スーパーマンがはじめ人々に受け入れられず、あるいは過度に期待をされている状態から、当たり前のように存在するひとりのヒーローとして受け入れられていく過程が描かれているところもポイント。その転機のそれぞれに、やはり両親の存在が大きなものとして描かれているところはさすがだ。
    終盤のメタロとの対決がちょっと地味なスケールなのと、地球にやってきた二番目のロケットが処理されない伏線として残ってしまったのが気になる部分だけれど、これがまだ「はじまりの物語」であることを考えるとそれらもあまり気にならないかな。
    とにかくスーパーマンという素材は思い切りベタな方向に振っても全然問題ないというか、むしろそれでこそスーパーマンとすら言えるヒーローなので、感動的な話が得意なジェフ・ジョーンズにはすごくよくはまっているキャラだと思う。

    個人的には、現行のアクションコミックスはこの作品を念頭に置いて読むとなおおもしろいものになると思う。はじめの相手がメタロと裏で糸を引くレックス・ルーサー、と見せかけてもう一段スケールを大きくするブレイニアックという存在が登場するあたりや、この作品とは違ってまだ成長途上といったスーパーマンおよびクラーク・ケントの性格という部分などがそれで、数あるスーパーマンのオリジンを語る物語を見比べるという楽しみの手始めとして、今作に手を出してみるのもアリなのではないかな、と思った。

    ACTION COMICS #1-2

    メトロポリスに登場した超人的な能力を持った謎の人物、人呼んで「スーパーマン」。正義を重んじつつも法を飛び越えた彼の行いに、政府は軍隊を投入して彼を捕らえようとするも失敗する。
    軍のレーン将軍はレックス・ルーサー博士に協力を要請、ルーサーは鉄道を暴走させ、それを救うためにスーパーマンが力を使い果たしたところを見計らい、彼を捕らえることに成功する。
    捕らえたスーパーマンを実験動物扱いし、拷問を加えるルーサーだったが、スーパーマンは拘束を解いて逃走、ルーサーが研究していたロケットを発見する。そのロケットに触れた瞬間、彼の心に異星の言葉が流れ込んだ。スーパーマンはいずれまた来ると言い残し、その施設を後にする。
    その頃、宇宙からは謎の飛行物体が地球に近づきつつあった…

    DCコミックスの一大転機、今までのお話を(ほぼ)ゼロに巻き戻してのリランチがスタートした。その一翼を担っているのが、スーパーマンのオリジンを語り直すところからはじまる、このアクションコミックス誌だ。
    スーパーマンについては、映画であったり、ドラマであったり、当然ながらコミックでも何度もオリジンが語られたヒーローだし、そこに新味を持ち込むのは冒険といえるだろう。今回ライターのグラント・モリソンが打ち出してきたのは、「未熟なヒーロー」というスーパーマン像だ。未熟というよりは、荒削りといったほうが正しいかもしれない。このスーパーマンは悪人を「ネズミども」と呼ばわり、荒っぽい方法で悪徳実業家を脅かす。けれどもそこにはちゃんと決して越えない一線があり、守るべきものがあり、それらは非常に素朴で確かな正義感に支えられているのがわかるところがいい。
    スーパーマンがそういう荒削りなキャラクターとして描かれるおかげで、おなじみの気弱な記者クラーク・ケントも際だつし、逆にスーパーマンを人類の敵とみなし、人間扱いしないルーサーの極悪さも際だってくる。
    天才的な人物というだけでなく所々で小物らしい言動ものぞかせるルーサーのキャラクターもいい。ロイス・レーンとジミー・オルセンについてはこれからといったところかな。とにかく期待の持てるシリーズだと思う。

    SUPERBOY #3-4

    Written by JEFF LEMIRE
    Art by PIER GALLO

    "THE NEW ADVENTURE OF PSIONIC LAD", Part1-2
    スモールヴィル高校の生徒たちを襲った謎の頭痛。次々に倒れる生徒たちに異常を感じたスーパーボーイだったが、その前にサイオニックラッドを名乗る子どもが現れる。2216年から来たという彼は、自分の時代は暴君によって支配されており、スーパーボーイの力を借りるために21世紀にやってきたのだと語る。そしてハンターを名乗る兵士たちに襲われたサイオニックラッドを救ったスーパーボーイは、彼にこの時代で住む場所を提供することに。しかし、スーパーボーイに近づくサイオニックラッドの目的は別のところにあった……

    スモールヴィルを舞台にしたスーパーボーイの物語の続き。前回同様、スーパーボーイを取り巻く人々の関係とスモールヴィルに迫りつつある謎の敵の伏線がバランスよく配置されてると思う。
    ちょっと驚いたのがロリが煙草を吸うシーン。キャラクターに意外性を付加するという点では悪くないと思うけど、こういう描写って特に制限されてたりはしないんだね。
    それからこのシリーズはコマの端々に姿を見せるクリプトも見所。何気ない仕草がかわいらしい。
    次回はバートとの競走ということで、サイオニックラッドはレギュラーキャラになるんだろうか。これからの展開に期待。
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    Author:Triassic
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